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 女優山口智子(47)が、阿部寛(47)が主演する10月スタートのフジテレビ系ドラマ(火曜午後10時、タイトル未定)に出演することが1日、分かった。山口は、単発ドラマの04年「向田邦子の恋文」には出演したが、連続ドラマの出演は、96年のフジテレビ系「ロング・バケーション」以来16年ぶり。今回は初共演となる阿部の妻を演じる。脚本と監督を映画「ワンダフルライフ」「誰も知らない」の是枝裕和監督が務める。是枝監督が連ドラを手掛けるのは初めて。


 山口はあらすじなど読み、「面白い。早く見たいと思いました。夢と希望があふれる作品が大好きなので」と、出演を決めた理由を説明した。阿部の共演を「年を重ねるほどに新鮮な魅力を放つ阿部さんの大きさ、優しさ、温かさに飛び込んで行きたいです」と喜び」、阿部は「(山口は)自然体で力の抜けたすてきな人。僕もすごく新鮮な気持ちで共演させてもらえることがうれしいです」とコメントした。


 脚本家の先輩、倉本聡氏の「前略おふくろ様」や山田太一氏や向田邦子さんのドラマ作品が好きで、よく見ていたという是枝監督は「ワクワクしています」と、連ドラ初チャレンジに意欲的。山口と仕事できることを「お互い“向田邦子好き”なので、好みを反映できたらいい」と前向きにとらえ、阿部については「二枚目半」と表現。「この半をどう表現していくのか…そのさじ加減が難しく、面白いところ」と自らの課題をあげた。


 物語は是枝監督の書き下ろしのオリジナル。40代のサラリーマンが、親や妻子の巻き起こす家庭の問題や仕事の問題など、さまざまな局面で板挟みになりながら懸命に奮闘する姿をユーモラスに温かく、時にほろ苦く描く。

 [2012年6月2日6時46分 紙面から]

 http://www.nikkansports.com/entertainment/news/p-et-tp0-20120602-960937.html