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 現在、撮影が進められている北野武監督の最新作『アウトレイジ ビヨンド』が、5月16日より開催されている第65回カンヌ映画祭で、全世界へ向けてセールスされることが決定。さらに、圧巻のメイキング映像が公開された。

 前作『アウトレイジ』(2010年)の完結編となる本作は、4月2日にクランクインし、現在も順調に撮影が進んでいる。前作は、第63回カンヌ映画祭のコンペティション部門で上映され、衝撃的なバイオレンスシーンで観客の度肝を抜いた。本作では、前作を上回る迫力でキャストが“悪人”を熱演しているという。注目なのは、新たに登場する関西最大勢力“花菱会”の若頭・西野を演じる西田敏行や、幹部の中田を演じる塩見三省ら北野映画に初参加する面々だ。

 今回、公開されたメイキング映像は、5月15日に神戸で撮影された、関東(ビートたけし)VS関西(花菱会)の怒号が飛び交う圧巻の口撃シーンだ。


 アクションと見紛うばかりの緊張と興奮の“アウトレイジ・シーン
”は、本作に欠かせないシーンのひとつだ。

 前作は、アメリカ、フランス、韓国など世界各国で上映されており、その完結編となる本作は、世界中の映画ファンから注目されること間違いなしだ。カンヌ映画祭で本作のプリセールスが開始され、さらにカンヌ映画祭65周年記念として、北野監督に関連する作品が上映されることも決定した。森昌之プロデューサーは、「すでに国外の映画関係者から、製作進行状況についての問い合わせをいただいております。話題性を含め、注目度はかなり高いので、前作を超えるセールスを期待しております。北野監督にとっても前作以上の自信作ですので、世界中で公開されるよう、ここからスタートしたいと思います」と、意気込みを語った。

 また、関東一円を取り仕切る山王会本家の若頭・石原役の加瀬亮は、撮影の合間をぬって、自身出演作でイランの名匠アッバス・キアロスタミ監督作品『Like Someone In Love』がコンペティション部門で上映されるため渡仏を決定。加瀬は、今回の渡仏について「カンヌ映画祭でキアロスタミ監督との再会と、上映を楽しみにしています。北野武監督の最新作撮影中での参加となりますが、この映画についても、多くの方に広めてこられたらと思います」と、コメントした。

 北野監督作品史上最大となる全国200館以上での劇場公開も決定しており、これからますます目が離せない。また、世界中が本作の動向に注目しており、前作を“ビヨンド(=超える)”することが期待される。

 映画『アウトレイジ ビヨンド』は、10月6日(土)より新宿バルト9、新宿ピカデリーほか全国ロードショー。

映画『アウトレイジ ビヨンド』 - 公式サイト


 http://news.livedoor.com/article/detail/6569443/