kobayashi

 1980年代にお笑いトリオ「ヒップアップ」で人気になり、その後は俳優として活躍した小林すすむ(本名・小林進)さんが16日午後10時45分、スキルス性胃がんと肝臓がんのため、都内の病院で死去した。58歳だった。


 関係者によると、小林さんは数年前から病気を患っており、今年2月、映画「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」の撮影終了後、病院で「余命2~3週間」の診断を受け入院していた。この日午後9時頃、危篤状態となり、最期は家族と関係者らにみとられた。


 小林さんは、今年1月のブログで「踊る―」の撮影について「すごく楽しい毎日」とつづっていた。9月7日公開の同映画が遺作となる。入院中は、病気を知った島崎俊郎らヒップアップのメンバー、コント赤信号、山田邦子らお笑い仲間が見舞金のカンパを募っていた。


 小林さんは、70年代後半に島崎、川上泰生と「ヒップアップ」を結成し、バラエティー番組「オレたちひょうきん族」などに出演。小林さんがギターを手にし、2人が「それでは お別れしましょう」などのネタを披露し、お茶の間の人気を呼んだ。


 90年代からは俳優として活躍。メガネ姿で存在感のある名脇役として、ドラマ「ロングバケーション」「花より男子」、映画「シベリア超特急」「踊る大捜査線」シリーズなどに出演していた。


 ◆小林 すすむ 本名・小林進。1954年4月15日、長野・上田市出身。ザ・ドリフターズらに憧れ、23歳でお笑いトリオ「ヒップアップ」結成。30代後半で俳優に転身し、テレビ、映画、CMで活躍。近年は、がん撲滅のための合唱団でも活動していた。

 http://news.infoseek.co.jp/article/20120517hochi015