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相模原市内の中学生が小学生とみられる児童に因縁を付け、泣かせるまでの様子を撮影した動画がインターネットの動画サイトに投稿されていることが23日、分かった。ネット上では無抵抗な児童をいじめ、おもしろがる様子に対し怒りの声が殺到するなど物議を醸している。動画を問題視した学校側は23日、臨時の保護者会を開催。神奈川県警は軽犯罪法違反の疑いもあるとみて関係した生徒から事情を聴いている。


 問題の動画は約40秒。制服姿の男子中学生と、小学校の低学年とみられるランドセル姿の男児の2人が登場。歩いている男児に中学生が後ろから近づいて故意にぶつかり、「おい、いてえんだよ」と因縁を付ける姿が写されている。


 男児は途中、「ごめんね」と中学生に謝るが、中学生は「ごめんね? おい、いてえんだよ、おい」としつこく詰め寄ると、男児は泣き出してしまう。携帯電話での撮影とみられ、動画では終始、撮影者の中学生の友人と思われる人物の笑い声が聞こえる。


 今月中旬に動画サイト「ユーチューブ」にアップされると、ネットユーザーの間で瞬く間に話題に。ネット掲示板「2ちゃんねる」などには「これはひどい」「絶対に許すな」という書き込みが相次いだ。


 ネットユーザーは動画に登場する生徒の身元の特定に乗り出し、制服が類似していることなどから当初、都内の都立高校が浮上。「指導をしっかりしているのか」などの電話やメールが同校に多数寄せられたが、同校は「確認したところ、本校の生徒ではない」という文章をホームページに掲載、関係を否定した。

 

 その後、動画に写っている風景の特徴などから、相模原市内の中学校と特定。問い合わせの電話で事実確認した学校は、撮影に関係した生徒に個別指導を行うなど対応に当たっている。


 学校には動画を知った保護者から問い合わせが多く寄せられた。このため、同校は23日夜、全学年対象の臨時保護者会を開き、今回の騒動について説明した。


 県警津久井署にも22日、動画を見たという人から電話などの通報が数件あった。同署は動画を確認し23日、関係した生徒から事情を聴くなど捜査を始めた。


 相模原市教育委員会は「ネットに動画を出す以前に、小学生をいたずらしておもしろがることに指導の必要性を感じる」としている。


 ◆甲南大学法科大学院の園田寿教授(ネットワーク犯罪)の話 「注目を集めたくて投稿したのではないか。動画投稿サイトの再生回数が増えると、『社会に影響を与えた』と快感を覚え、自分が情報の中心にいるように錯覚する。ネットは匿名だと誤解し、自分が特定されることはないという心理も働いている」


 ◆ITジャーナリスト、井上トシユキ氏の話 「スマートフォンの普及で、日記感覚でモラルが問われる動画を投稿する人が後を絶たない。一方、ネットでは画像に残された情報から投稿者を特定し、過剰なまでに追及しようとする動きもある。行きすぎた正義感といえ、自制も必要になるだろう」

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元記事  http://news.livedoor.com/article/detail/6589266/